Suomiな気分で!

日本に居ながらフィンランド気分が味わえる(本人がですが…)ブログをめざします

清少納言を求めて…


今回紹介するのはヘルシンキ生まれのエッセイスト、ミア・カンキマキ(Mia Kankimäki)著、末延弘子訳の「清少納言を求めて、フィンランドから京都へ」という本です。


エッセイストと紹介しましたが、もとは編集者で、この作品でデビュー、その後、2作目(未邦訳)も出版しています。


数ヶ月前、日本の某新聞の読書欄で取り上げられ、すぐに購入したのですが、読むのにちょっと時間がかかってしまいました。


フィンランド語の原題は"Asioita jotka saavat sydämen lyömään nopeammin"、「胸をドキドキさせるもの」といったところでしょう。ちなみに訳者は「胸がときめくもの」としています。


邦題のとおり、著者は清少納言を研究するためにフィンランドから日本の京都を訪れます。そこで見たもの、体験したもの、感じたもの…、そして清少納言に出会えたのでしょうか?それらについては、ぜひこの本を手に取って読んでみてください。


このエッセイの中には、著者が[清少納言の言葉]として、枕草子から引用した部分があります。これは筆者が英訳をフィン語に訳したものを訳者が日本語にしています。


枕草子…高校の古文で習ったのと、その後、現代語訳付の文庫本ではありますが、全段を読んだとき以来です。


このエッセイを読んで、筆者がフィン訳した枕草子を読んでみたくなりました。


と、いっても訳者はこのエッセイを1年かけて訳しています(訳者あとがきより)、私がフィン語で読んだらきっとその何十倍もかかるでしょう。


これは、「いつかそうできたら…」という夢物語にしておきます。


さて、今回がおそらく今年最後の投稿になると思います。このブログにアクセスしてくださった皆様、今年1年ありがとうございました。


よいお年をお迎えください。

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