Suomiな気分で!

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小林陵侑選手の金メダル―HSはどう報じたか

(phot-acより)


小林陵侑選手、男子ノーマルヒル競技での金メダル、おめでとうございます。


かつてニッカネン選手、アホネン選手を輩出したジャンプ王国のフィンランドで、小林選手の偉業がどのように報じられたか、興味をもってHSのサイトをチェックしました。


6日付けのサイトに小林選手の名前が入った記事の見出しを見つけました。


Aalto palautti Suomen kärkitusinaan pitkästä aikaa – Kobayashi lensi Japanille normaalimäen kultaa


見出しの前半部分はフィンランドの選手の結果についてで、日本語になおすと、
アアルト選手は久しぶりにフィンランドのトップトゥエンティーに帰ってきた
となります。


ダッシュ以下は文字通り訳すと、
小林選手が日本にノーマルヒルの金メダルを飛んだ。
となりますが、これは省略がされていると思います。補ってみて
Kobayashi lensi (ja  toi) Japanille normaalimäen kultaa.
小林選手は飛んだ、そして日本にノーマルヒルの金メダルをもたらした。
で、どうでしょうか。


記事を読んでみました。当然のことですが、フィンランドのアアルト選手について報じた部分がほとんどで、さいごに小林選手について述べられていました。


ANTTI AALTO sijoittui 12:nneksi Pekingin talviolympialaisten miesten mäkihypyn normaalimäen kisassa. Olympiavoiton otti Japanin Ryoyu Kobayashi 4,2 pisteen erolla Itävallan Manuel Fettneriin. Puolan Dawid Kubacki otti pronssin.
アンッティ・アアルト選手は北京冬季オリンピックの男子ジャンプのノーマルヒル競技で12位となった。日本の小林陵侑選手が、オーストリアのマヌエル・フェットナー選手に4.2ポイント差をつけてオリンピックの優勝を勝ち取った。ポーランドのダビド・クバツキ選手は銅メダルを得た。


Aalto hyppäsi Zhangjiakoun HS106-mäessä avauskierroksella 101,5 metriä ja lähti toiselle kierrokselle kymmenenneltä sijalta. Toinen hyppy kantoi 99,5 metriä. Kahdestoista sija on hänen uransa paras arvokisoissa ja Suomelle paras olympialaisissa sitten Anssi Koivurannan 11. ja 12. sijojen Sotšissa 2014.
アアルト選手は張家口のヒルサイズ106mのジャンプ台で初回に101.5mを飛び、10位から2回目のジャンプを行った。2回目のジャンプは99.5mにとどいた。12位は彼の競技経歴の中でオリンピックでは最高であり、フィンランドにとっては2014年のソチ大会でのアンシ・コイブランタ選手の11位(ラージヒル)と12位(ノーマルヒル)以来、最高位である。


※この部分で、"arvokisoissa>arvokisa"という語がでてきます。このあとの小林選手とフェットナー選手を報じた部分にもでてきます。webxicon.orgでは、" World Championship games or national championships in some sports, no single clearly established English equivalent"となっており、英語では適切に表す一語が無いようです。はじめ「世界レベルの大会」でいいかなと思ったのですが、アアルト選手の経歴を調べてみると、ワールドカップでは12位より良い成績となったこともあるため、この記事のなかでは"arvokisa"は「オリンピック」に限定しました。


"Pikkuisen tipahti [sija] toisella kierroksella, mutta kuitenkin kauden paras kisa itselle. Siinä mielessä täytyy olla tyytyväinen”, Aalto sanoi Ylen tv-haastattelussa.
「2回目で[順位]は少し落ちたが、しかしながら自分にとって今季の最高の競技だった。そういった意味では満足で一杯である。」アアルト選手はYLEのインタビューでこう語った。


Aalto on esittänyt hyviä hyppyjä Zhangjiakoussa läpi koko viikon. Vire on löytynyt hankalien kuukausien jälkeen tärkeimpään paikkaan.
張家口ではアアルト選手は今週を通してすばらしいジャンプをしていた。調子は困難な月日を経て最も重要な場所に入って見つかった。
※2つめの文は、文字通り日本語に置き換えてましたが、おそらく「いままで不調続きだったが、北京という最も重要な場所に来て、ようやく調子を取り戻した」という意味合いなのだろうと推測しました。


”Valmistautuminen oli suht hyvä, ja kyllä kroppa oli ihan suht hyvässä kunnossa tänne lähtiessä”, Aalto tiivisti Ylelle.
「準備はかなり良かった。そして、ここで始動したとき、からだはほんとうにかなり良い状態だった。」アアルト選手はYLEに対してこのように要約した。


"Tiedän, että pystyn parhaimmillaan hyppäämään ihan kohtuuhyvin. Ehkä ei ihan absoluuttisella tasolla ole vielä ollut nämä hypyt, mutta kuitenkin ihan hyvä lopputulos. Hyvä merkki, että täällä saanut positiivista tulosta aikaan muihin kauden kisoihin verrattuna, ja hyvillä mielin [kohti suurmäen kisaa].”
「私は、ベストの状態でまあまあ良くジャンプできることを知っている。今回のジャンプは、まだかなり絶対的なレベルというわけではおそらくなかった。しかし、かなり良い結果だった。ここで、今シーズンの他の大会と比べてポジティブな結果を達成したことはよい兆候だ。そして、[ラージヒル競技に向けて]良い状態でいることを願っている。」


Kobayashi (104,5 ja 99,5 metriä) toi itselleen ensimmäisen henkilökohtaisen arvokisamitalin ja Japanille sen ensimmäisen olympiavoiton normaalimäessä sitten Yukio Kasayan ja Sapporon kotikisojen 1972. Edellisestä normaalimäen olympiamitalistakin oli vierähtänyt 24 vuotta (Kazuyoshi Funakin hopea Naganossa 1998).
小林選手(104.5と99.5m)は、自身に最初の個人のオリンピックのメダルを、そして日本に1972年の札幌の自国大会の笠屋幸生さん以来のノーマルヒルでのオリンピックの優勝をもたらした。その前のノーマルヒルのオリンピックメダルからは(1998年、船木和喜さんの長野での銀メダル)24年がたっている。


Fettner puolestaan nousi hopealle toisen kierroksen hienolla 104-metrisellään. Fettnerille, 36, mitali on pitkän uran ensimmäinen arvokisojen henkilökohtaisissa kilpailuissa.
次に、フェットナー選手は2回目の104mのすばらしいジャンプで、銀メダルまで順位を上げた。フェットナー選手(36歳)にとって、このメダルはオリンピックの個人競技では、長い競技経歴で最初である。


記事は以上です。


小林選手をはじめ、選手みなさんがラージヒルで素晴らしいパフォーマンスができるよう、祈ります。

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