Suomiな気分で!

日本に居ながらフィンランド気分が味わえる(本人がですが…)ブログをめざします

吉野彰氏のノーベル賞受賞の記事

今回はノーベル賞についての話題です。
以前までのWordpressのブログでは、私のフィンランド語学習として、日本人が受賞した記事がHSに載ったとき、その記事を日本語に直して紹介していました。
今年もそれにチャレンジします。


10月9日にアップされた記事は、こんな見出しでした。
Kemian Nobelin palkinto litiumioniakun kehittäjille, keksintö on miltei jokaisen taskussa
ノーベル化学賞はリチウムイオン電池の開発者へ、その発明はほぼみんなのポケットにある。


記事は長いので、冒頭の部分と吉野氏の業績を紹介した部分を読んでみます。


冒頭は授賞の対象となったリチウムイオン電池についての説明となっています。


KEMIAN Nobelin palkinnon saavat tänä vuonna John B. Goodenough, M. Stanley Whittingham ja Akira Yoshino. He ovat kehittäneet jo vuosikymmeniä litiumioniakkuja ja -paristoja.
今年、ノーベル化学賞を受賞したのはジョーン・B・グッドイナフ氏、M・スタンレー・ウィッティングハム氏、吉野彰氏である。彼らがリチウムイオン電池とその小型(原文では「セル」)を開発してすでに10年になる。


Litiumioniakut ovat arkisessa käytössämme, kännyköissä, kannettavissa tietokoneissa ja sähköautoissa.
リチウムイオン電池は私たちが毎日、携帯電話で、ラップトップコンピュータで、電気自動車で使っている。


Autot voivat parempien akkujen ansiosta kulkea sähköllä yhä pitempiä matkoja.
その自動車はより性能の良い電池のおかげで、電気で更に長い行程を走ることができる。


Litiumioniakut vievät kohti langatonta ja fossiilista polttoaineista vapaata yhteiskuntaa.
リチウムイオン電地のおかげて、社会はコードレス化と化石燃料を使わない方向に向かっている(原文は「リチウムイオン電池は~な社会を牽引している)」。


Niiden avulla voi varastoida energiaa, jota saadaan uusiutuvista lähteistä. Ihmiset voivat niiden avulla viestiä tehokkaasti, tehdä töitä, opiskella, kuunnella musiikkia ja hakea tietoa.
それらのおかげで再生可能な資源から得るエネルギーを蓄えることができる。それらのおかげで人々は、効果的にコミュニケーションをとったり、仕事をしたり、学んだり、音楽を聴いたり、情報を検索したりすることができる。


Litiumioniakun voi ladata satoja kertoja.
リチウムイオン電池は数百回充電することができる。


続いて吉野氏の業績に関する部分です。


Japanilainen Akira Yoshino loi Goodenoughin katodin pohjalta ensimmäisen kaupallisesti kannattavan litiumioniakun. Elettiin vuotta 1985.
日本人の吉野彰氏は、グッドイナフ氏の陰極をベースに、商業的に持ち運びできるリチウムイオン電池を初めてつくった。(それは)1985年に世に出された。


Hän ei käyttänyt akussaan helposti reagoivaa litiumia. Tilalle hän laittoi öljykoksia.
彼は自分の電池に反応しやすいリチウムを使わなかった。その場所に彼はオイルコークスを置いた。


Se on hiilipitoinen materiaali, johon myös sopii paljon litiumioneja kuten katodin koboltti­oksidiin. Litiumionit ovat turvallisia käyttää.
それは、炭素からできている物質で、そこに陰極の酸化コバルトのように多くのリチウムイオンを包含することができる。リチウムイオンは安全に使うことができる(原文は「~するには安全である」)。


Yoshinon työn tuloksena syntyi kevyt ja kestävä akku. Se voitiin ladata satoja kertoja ennen kuin sen suorituskyky alkoi heiketä.
吉野氏の業績の結果、軽量で長持ちする電池が生まれた。それは、その性能が衰えるまで数百回充電できる。


今回は以上です。今回はフィンランド気分とは関係ない投稿でしたが悪しからず。

ヘルシンキのオリンピックスタジアムについての記事をフィン語で読む

今回はヘルシンキのオリンピックスタジアムでフィンランド気分に浸ります。


オリンピックスタジアム…1952年のヘルシンキオリンピックに向けて建設された陸上競技場で、その後陸上の世界選手権も開かれました。私は2007年から何回かヘルシンキシティマラソンを走りました。その時、オリンピックスタジアムのトラックがフィニッシュ地点で、観覧席が荷物置き場でした。フィニッシュするとまもなく電光掲示板に名前とタイムが表示されました。写真に取れば良かったと後悔しています。


スタジアムにはタワーがありますので、登ってヘルシンキ市内を一望することができます。ヘルシンキカードを持っていれば無料で登れます。私はもちろん登りました。4人も乗れば窮屈な狭いエレベーターが印象に残っています。


現在、改修工事が行われています。その進捗状況を報じる短い記事が9月23日付けのHSのサイトにアップされました。次のような見出しです。
Uusi nurmi saapui Olympiastadionille: se on rullalla, mutta vihertää kyllä
新しい芝生がオリンピックスタジアムに届いた。それはロール状であるが、確かに緑色をしている。


今回はこの記事を紹介します。


HELSINGIN Olympistadionin uuden nurmen asennus on alkanut, Olympiastadionin twitter-tili kertoo.
ヘルシンキのオリンピックスタジアムの新しい芝生の植え付けが始まったと、オリンピックスタジアムのツィッターのアカウントで述べられている。


Useissa twiiteissä näkyy videolla muun muassa, kuinka rekka-auto ajaa sisään stadionin portista ja kiertää kentän ennen kuin nurmea aletaan purkaa nosturin avulla lavoilta kentälle.
とりわけ多くのツゥイーターでは動画で、どんなふうにトラックがスタジアムのゲートから中に入って、フィールドをぐるっと回っているところが見える。その後で、芝生をクレーンで荷台からフィールドへ下ろすのだ(原文は「芝生を下ろす前にフィールドを回っている」という表現になっている)。


Kenttä on tasoitettu valmiiksi nurmea varten ja ainakin ensimmäinen nurmirulla saatiin levitettyä paikoilleen jo maanantaina.
フィールドはあらかじめ芝生のために平らにされており、月曜日(23日)にすでにその場所に少なくとも最初のロールが広げられた。


Uudet penkit stadion sai jo aiemmin elo-syyskuussa.
新しいベンチは8月から9月にかけてもうすでに設置された。


OLYMPIASTADIONIN uudistustyö alkoi vuonna 2016. Stadionin sisätilojen on määrä valmistua vuoden 2019 marraskuussa, ja yleisölle suomalaisen urheilun pyhättö avataan kesällä 2020.
オリンピックスタジアムの改修工事は2016年に始まった。スタジアムの内装は2019年の11月に完成する予定である。そして、2020年の夏にフィンランドのスポーツの聖地が一般に公開される。


Stadionin korjaaminen ja uudelleen rakentaminen maksaa yli 260 miljoonaa euroa, mutta summa voi vielä kasvaa.
スタジアムの改修と再建には2億6000万ユーロ以上がかかっているが総額はまだ増大するだろう。


HS:n kattava artikkeli kertoi huhtikuussa, miltä stadionin sisätiloissa näytti silloin. Juttu löytyy täältä.
HSの徹底的な(取材に基づいた)記事は6月、スタジアムの内部でそのときどのように見えたか報じた。その話題はここで見つかる(原文はリンクあり)。


以上です。また、シティマラソンを走ってみたいなあ…。

初雪が降りました

今回の投稿はラップランドで初雪が降ったという話題でフィンランド気分に浸ります。


9月29日付のHSのサイトをチェックしていたら、こんな見だしが目に留まりました。
Syksyn ensilumi satoi Utsjoella
ウツヨキで秋の初雪が降った。


北緯69度54分(Wikipediaより)にあるウツヨキ、もう初雪が降りました。日本では雪は冬に降るというイメージがありますが、ここでは"syksyn(秋の)"とあります。フィンランドでは初雪は秋に降るものなのでしょう。


記事の本文を読んでみます。


SYKSYN ensilumi satoi Utsjoella Pohjois-Lapissa, kerrotaan Ilmatieteen laitokselta. Kevon havaintoasemalla mitattiin lumen syvyydeksi kaksi senttiä sunnuntaina kello yhdeksältä aamulla.
秋の初雪が北ラップランドのウツヨキで降った。と気象研究所は報じた。ケヴォ自然保護区(ウツヨキの南にある)の測候所では日曜日(29日)の午前9時に2センチの積雪が測定された。


Ilmatieteen laitoksen mukaan syyskuun lopulla on tavanomainen aika ensilumen saamiselle Pohjois-Lapissa. Etelä-Suomessa ensilumi tulee yleensä huomattavasti myöhemmin, tavallisesti vasta marraskuussa.
気象研究所によれば、北ラップランドでは秋の終わり頃に初雪が降るのはあたりまえのことである(文字通りでは「秋の終わりは初雪を得るあたりまえの約束がある」)。フィンランド南部では、初雪はふつうかなり遅く、ふつう11月になるまで降らない。


SYKSYN virallisen ensilumen katsotaan tulleen, kun jollakin havaintoasemalla mitataan kello yhdeksältä aamulla vähintään sentti lunta. Muilla sääasemilla ei ole tehty lumihavaintoja tänä aamuna.
秋の公式な初雪は、どこかの測候所で午前9時に少なくとも1センチが測定されたときに、降ったたとみなされる。ほかの測候所ではその朝は、雪が観測されなかった。


”Tämän päivän aikana myös Käsivarren Lappiin on odotettavissa lumisadetta”, kertoo päivystävä meteorologi Pyry Poutanen Ilmatieteen laitokselta.
この日の朝、ラップランドのカシヴァルシ自然保護区でも降雪が予想された。気象研究所で当直だった気象学者であるプル・ポウタネンさんは述べている。


Hänen mukaansa syksyn ensilunta ei ole tällä erää luvassa muualla kuin aivan pohjoisimmassa Suomessa.
彼によれば、秋の初雪はさしあたってはフィンランドの最北の地方の他には降りそうにない。


記事は続きますが以下は省略します。
ラップランド北部の話題でしたが、季節は確実に冬に向かっているなと思いました。猛暑だった日本にもやがて寒い季節がやってくるということで今回の投稿を締めましょう。