Suomiな気分で!

日本に居ながらフィンランド気分が味わえる(本人がですが…)ブログをめざします

食べ残しには料金を払ってもらいます!

10月20日付けのHSのサイトにこのような見出しを見つけました。


Porsastelu seisovassa pöydässä loppui, kun ravintola alkoi veloittaa hävikistä
ビュフェでの大食いはやめた。その時に飲食店は食べ残しに対して支払いの請求を始めた。


食べ残しに料金(罰金のようなもの?)を支払うのは、日本では一部の「メガ盛り」に対して見られるくらいだと思っていましたので、見出しを読んで少し驚き来ました。


フィンランドの現状を知りたく、記事を読んでみました。


SEISOVA pöytä on suomalaisten suosiossa, eikä ihme. Ruokaa saa syödä kiinteään hintaan niin paljon kuin jaksaa.
ビュフェはフィンランドの人々に人気があり、それは驚くに価しない。決まった料金で、よりたくさんの料理を食べることができる。
※二番目の文に「~することができる」という意味で、"saada"と"jaksaa"が使い分けられています。webxion.orgではsaadaは"olla lupa(実際にできる)"、jaksaaは"olla jollakulla voimia johonkin(能力がある)"となっています。「自分の限界以上の量を実際に食べることができる」というニュアンスを出したかったのでしょう。


Noutopöydän lukuisat vaihtoehdot saattavat toisinaan hämärtää arvostelukykyä. Ruokaa tulee helposti otettua lautaselle enemmän kuin jaksaisi syödä.
ビュフェの数多くの選択肢は、時々判断力をあいまいにしてしまうかもしれない。料理は、皿に食べられるよりたくさん簡単に取られるようになる。
※二番目の文の"otettuaが不明です。動詞"ottaa"の受動過去分詞単数分格形だと思いますが、時相構文でもなさそうですし…。それとも"tulla otetuksi"と同じような意味になるのでしょうか?


Helsingin Konalassa sijaitseva aasialainen ravintola Takumi sai hävikistä tarpeekseen. Ravintola ratkaisi hävikkiongelman tavalla, joka on myös tuottanut tuloksia.
ヘルシンキのコナラ(ヘルシンキの北西部にある地区)にあるアジア料理店「タクミ」は食べ残しに業をにやした。その店は食べ残しの問題を利益をも生み出す方法で解決した。


Hävikistä joutuu nyt maksamaan.
今、食べ残しは料金を支払わなければならないことになっている。


RAVINTOLAN seisovaan pöytään kiinnitettiin lappu, jonka mukaan yli 100 grammaa lautaselle hylättyä ruokaa maksaa 5 euroa jokaista 100 grammaa kohtaan.
この店のビュフェにはタグがついている。それによれば皿に残された料理が100グラムを超えると、100グラム毎に5ユーロを支払う。


Ravintola perusti käytännön syksyllä, kertoo ravintolapäällikkö Jingjing Chen.
店主であるジンジン・チェンさんは「今年の秋にこのルールを制定した」と話している。


”Olimme pitkään miettineet mikä voisi olla hyvä ratkaisu. Ukrainan sodan takia tuntui väärältä, että muualla ihmiset näkevät nälkää, kun täällä taas ruokaa tuhlataan”, hän sanoo.
彼女は「私たちは、どんなことが満足のゆく解決になるか、ずっと考えていた。ウクライナの戦争が原因で、ここで料理がむだにされている一方で、他では人々が空腹に見えることが間違っているように思えてきた。」と話している。


Käytäntö on onnistunut, sillä hävikin määrä ravintolassa on selvästi vähentynyt.
このルールはうまくいっている。というのはこの店の食べ残しの量が明らかに減ったからだ。


Ennen ihmiset saattoivat jättää jopa useita täysiä lautasellisia syömättä, Chen kertoo.
チェンさんは、「以前は、人々はいくつもの皿に山のように盛られた料理を食べずにいたかもしれない。」と述べている。


”Joskus asiakas oli syönyt jo lautasellisen ruokaa ja meni hakemaan toisen kokonaisen lautasellisen lisää. Sitten hän söikin siitä vain muutaman haarukallisen.”
「ある日、ひとりのお客がひと皿の料理をすでに食べてしまい、別の皿いっぱいのおかわり取りに行った。それから、そのお客はそこからフォークで数杯だけ食べた。」


Joskus taas susheista maistuivat pelkät päälliset, ja riisipallerot jäivät syömättä.
またある日、寿司からネタだけを食べ、シャリの部分は食べないままだった。
※文字通りは「寿司からトッピングだけを食べ、ライスボールを食べずにいた」となります。トッピングはネタで、ライスボールはシャリでいいでしょう。


Nyt tällainen tuhlaus on vähentynyt selvästi.
今はこのような食べ残しは明らかに減った。


ASIAKKAAT ovat Chenin mukaan olleet ymmärtäväisiä.
チェンさんによれば、お客たちはものわかりが良くなっている。


”Suurin osa ihmisistä osaa käyttäytyä hyvin. Monille on opetettu jo pienestä pitäen, että otetaan sen verran kuin jaksetaan syödä”, hän sanoo.
彼女は「かなりの人は適切に行動することができる。多くの人は、小さい頃からすでに食べられるだけ取るように教育されている。」と話している。


Ulkomailla hävikistä veloittaminen on yleisempää. Chen toivoo, että käytäntö yleistyisi myös laajemmin Suomessa.
外国では、食べ残しに支払いを請求をすることは一般的である。チェンさんは、このルールがフィンランドでもさらに広く普及すればと望んでいる。


”Ainakin minulle tulee paha mieli jos hyvää ruokaa heitetään roskiin.”
「もしおいしい料理がゴミ箱に捨てられれば、少なくとも自分は不快な気持ちになる。」


記事は以上です。


私自身は、子どものころから残さずに食べるように教育されてきたので、ビュフェでは自分が食べきれる量だけ取るようにしていますし、日本ではビュフェでの食べ残しはあまり見ないような気がします。ですから、記事を読んでフィンランドの現状に少し驚いています。


食品ロスを削減するために、食べ残しが問題となっている飲食店では、このような取り組みも「有り」だと思いました。

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