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子どもがブロッコリーを嫌いなのはなぜ?


(photoACより)


今回は3月15日のHSのサイトからLasten tiedekysymyksetに投稿された質問とそれに対する回答を読みます。


質問をしたのはLeo Outamaa(レオ・オウタマー)さん(11歳)。質問は
Miksi lapset eivät pidä parsakaalista?
なぜ子どもはブロッコリーが好きでないの?
です。


きっとレオさん自身、ブロッコリーが苦手なのでしょう。


質問に答えるのはヘルシンキ大学のMari Sandell(マリ・サンデル)教授です。専門は"aistinvarainen elintarviketutkimus"、直訳すれば「感覚による食品研究」ですが、味覚を含め動物が食品を知覚するしくみを研究しているのでしょう。


では、サンデル先生の回答です。


PARSAKAALI jakaa mielipiteitä: osa aikuisistakaan ei pidä parsakaalista. Jopa yksi Yhdysvaltojen entisistä presidenteistä, George H.W Bush, on julkisesti nimennyt parsakaalin inhokkiruoakseen.
ブロッコリーについては意見が分かれます(文字どおりはブロッコリーは意見を分けます):大人にもブロッコリーが好きではない人がいます(文字通りは大人の一部も…好きではありません)。アメリカの以前の大統領の一人であるジョージ・H.W・ブッシュ氏でさえも公にブロッコリーを気に入らない食べ物に選びました。


Inhon syy johtuu luultavasti karvaudesta. Parsakaali on kaalikasvi ja kuulu Brassica-sukuun. Tämän suvun kasvit tuottavat tiosyaanaattiyhdisteitä, joissa on sekä typpeä että rikkiä. Tämä yhdistelmä voi maistua karvaalle.
嫌いに思う理由はおそらく苦味によるものでしょう。ブロッコリーはアブラナ科の野菜であり、ブラシカ属に属します。この属の植物は窒素と硫黄を含むチオシアン酸化合物をつくります。この組み合わせは苦味がします。


Osa ihmisistä reagoi kaalikasvien karvauteen niin herkästi, että ei haluaisi syödä niitä. Mieltymys voi olla synnynnäinen. Meillä kaikilla on geenejä, jotka ohjaavat sitä, miten maistamme erilaiset yhdisteet.
一部の人はアブラナ科野菜の苦味に敏感に反応します。そのため食べようとは思わないでしょう。この傾向は生まれつきによるものです。私たちは全員、さまざまな化合物をどのように味わうかをコントロールする遺伝子を持っています。


Brassica-sukuisten kasvien karvauden kokeminen on yhdistetty tas2r38 makureseptorigeeniin, joka ohjaa kykyämme maistaa tiosyanaattiyhdisteitä.
ブラシカ属の野菜の苦味を感じるのは、チオシアン酸化合物の味を感じる能力を支配するtas2r38という味覚受容体遺伝子と関連しています。


Saamastamme geenin versiosta riippuu, kuinka herkästi karvauden maistamme. Niinpä osa ihmisistä on herkempi maistamaan karvautta myös parsakaalissa.
私たちが苦味をどれくらい敏感に感じるかは私たちが獲得した遺伝子の型によります。それゆえに、一部の人々はブロッコリーに対しても苦味をより敏感に感じます。


Toisaalta toisten inhokki voi olla toisille herkku. Parsakaalin karvautta voi miedontaa tuunaamalla reseptejä esimerkiksi yrteillä ja juustoraasteella. Suosittelen rohkeasti kokeilemaan erilaisia vaihtoehtoja.
一方で、ある人の気に入らなさは別の人の好みになり得ます。たとえばハーブやすりおろしたチーズで調理方法を改良することで、ブロッコリーの苦味を弱くすることができます。思い切っていろいろな選択肢を試してはどうでしょうか(文字どおりは私は試すことを勧めます)。


サンデル先生の回答は以上です。


回答はブロッコリーの苦味に対する感じかたについてでしたが、ブロッコリーの青臭さというか独特の香りが苦手という人もいると思います。


ところで、子供のころ、私は野菜で言えばネギとピーマンが苦手でしたが、今はどちらも苦手ではありません。それどころか今はラーメンには刻みネギを多めに入れます。チンジャオロースも好きです。


質問をしたレオさんも、今はブロッコリーが苦手でも大人になれば美味しく食べることができるようになるかもしれません。

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