ヘルシンキ生活の練習
今回は最近読んだ本を紹介します。
書名は「ヘルシンキ生活の練習」、著者は朴沙羅さんです。筑摩書房から出版されています。
数か月前の某新聞の書評欄で紹介されていました。
帯には「二人の子どもと海を渡った社会学者による現地レポート」とあり、「海を渡った」とは、もちろんフィンランドに移り住んだしたという意味です。
タイトルから見れば、フィンランドに移住して、フィンランドの生活に慣れるためにいろいろ「練習」したレポートと読めますが、実際はもっと深い意味があります。
それについては、ネタバレになってしまいますのでここでは書きません。
本書の「はじめに」から一部を引用します。
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フィンランドでごくわずかな時間しか過ごしていないが、さまざまな違いの多くを面白いと感じる。だから、他の人にもその面白さを紹介して、面白がってもらいたい。
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私も、はじめは日本とフィンランドの違いを、どちらが優れているか、あるいは劣っているかは別にして、楽しむところから読み始めました。
そして、読んでいくうちに「生活の練習」という題名にこめられた意味が、なんとなくわかるようになりました。
また、著者は京都生まれで、どきどき関西弁でツッコミを入れるところが、良いアクセントになっていて、そんなところは思わず笑ってしまいます。
著者が感じた日本とフィンランドの違い、面白がりながら読んでみませんか?