オオカミ、熊、そして…
最近、ニュースを見たり聞いたりすると気が滅入ることが多いのですが、今回はFingerporiで軽く笑い飛ばしましょう。このところ、単語を調べて日本語に訳せても、おもしろさがわからないことが多かったのですが、9日付けでは久しぶりに笑えました。
Allanが男と一緒に飲んでいるところから始まります。
1コマ目、男はこう言っています。
Oli mahtava viikonloppu...metsästin.(週末はすごかったよ。狩りに行ったんだ)
2コマ目で男は続けます。
Kaadoin karhunkin ja suden! (オオカミと、そしてなんと熊も仕留めたよ)
それに対してAllanがこう問いかけます。
Allan: Ooh... Saitko muuta? (すごいね、他には?)
3コマ目、男がこう言って「落ち」になります。
Sain porttikiellon Korkeasaareen.
"porttikiellon
コルケアサーリはヘルシンキの動物園がある島。この男は動物園の熊とオオカミを仕留め、そのために出入り禁止になったのです。
ところで、この「落ち」を引き出したのはAllanの問いかけ。男が「オオカミと熊を仕留めた」としたところに、動詞"kaadoin<kaataa"が使われています。それに対してAllanは"saitko<saada"で尋ねています。「他に仕留めたのは?」ならば"Kaadoitko muuta?"でも良いのでしょう。けれど、それに対して"Kaadoin porttikiellon."とは言えないでしょう。”saada”なら動物でも出入り禁止でも使える…そんなところに、作者の工夫をみました。