この写真は2015年８月、オリジナルソコスホテルのレストランで食事をしたときのものですが、今回は写真の左上に小さく写っているビール"Lapin kulta"の話題です。

メーカーであるハートウォール社がラピン・クルタの4.5％の製造を止め、他の製品を主力とすることにしたのです。上の写真に写っているビールが、このたび製造中止となった4.5％です(もとの写真の画素数が大きいのでを拡大してラベルを確認しました)。ラピン・クルタというビールが飲めなくなった訳でありませんので誤解しないようにお願いします。

私がこの記事を最初に見たのは今年の２月24日で、HSのウェブサイトにアップされていました。

PERINTEIKKÄÄN Lapin Kulta -olutmerkin 4,5-prosenttisen peruslagerin valmistus lopetetaan. Hartwall on jo lopettanut kolmosoluen perusversion toimituksen kauppoihin. Ravintoloihin toimitukset lopetetaan huhtikuun loppuun mennessä.
伝統的なラピンクルタのマークがついた4.5％のラガーの製造が終わる。ハートウォール社はすでにⅢ等級の主力製品の販売店への供給をやめた。レストランへの配達は４月の終わりまでにやめる。
※Wikipediaで｢フィンランドのビール｣を調べると、アルコールが3.7～4.7%の等級Ⅲが最も人気が高いとありますので、"perusversio"と表現したのでしょうか。

フィンランド語のWikipediaによると
Lapin Kulta III (4,5 %), ei toimiteta enää vähittäismyyntiin, ravintoloille isoissa tankeissa enää huhtikuun 2020 loppuun saakka, jolloin tuote lopetetaan kokonaan.
ラピンクルタⅢ(4.5％)は、もはや小売りには供給されない、レストランの大きなタンク(タップ用の樽のことでしょうか)には2020年の４月の終わりまでに供給されなくなり、そのときその製品は完全に終わる。
と、HSの記事のとおり、ラピン・クルタのⅢは小売りでもレストランでも飲めなくなりました。

記事によると、ラピン・クルタには5.2％(Ⅳ A等級)やPureと呼ばれているグルテンフリーのオーガニックⅢがあり、今後はそれを主力製品とするそうです。なお、ハートウォールが生産しているビールのなかで、Ⅲビールの製造を止める決定はラピン･クルタだけだそうです。ハートウォールのビールには、アウラ、カルヤラ、ラハデン･エリコイスなどがあり、それらについては調べていません。