Suomiな気分で!

日本に居ながらフィンランド気分が味わえる(本人がですが…)ブログをめざします

白鳥を追う「ヤギ」―Töölö湾での競泳

またまた過去の写真になりますが、これは2016年8月にTöölö湾で写したものです。このように、Töölö湾には白鳥がいます。今回はTöölö湾で見られた白鳥と「ヤギ」の競泳についてのHSの記事を紹介します。ただし、記事に登場した白鳥とこの写真に写っている白鳥が同じかどうかはわかりません。


記事がアップされたのは4日、次のような見出しと画面中央で犬のような動物と白鳥が対面している写真を見つけました。
Kauris ja joutsen ottivat yhteen keskellä Töölönlahtea – Lopulta poliisi ampui ympäri kaupunkia toikkaroineen eläimen
ヤギと白鳥がトーロ湾の真ん中で出くわした。最終的には警察が街のまわりでふらふらしているその動物を撃ち殺した。


写真を提供したのは近くのカフェで働いているダニエラ・ウッシャーさん。そのときの様子はこのように表現されています。
TÖÖLÖNLAHDELLA nähtiin keskiviikkoiltana erikoinen parivaljakko, kun kauris ui joutsenen perässä. 
水曜日(3日)、トーロ湾で特別なペアが見られた。その時、ヤギは白鳥の後ろを泳いでいた。


さらに、記事には
Ussher seurasi tilannetta noin kymmenen minuutin ajan. Tänä aikana kauris luovutti joutsenen seuraamisen suhteen ja lähti uimaan kohti kaislikkoa.
ウッシャーさんはこの状況をおよそ10分間追跡した。このとき、ヤギは白鳥を追いかけることを諦め、ヨシ原に向かって泳ぎ始めた。
とありますので、10分近くヤギは白鳥を追走ならぬ「追泳」したようです。


同じ日の夕方、ヘルシンキ警察が「ヤギのような動物」を銃で撃ち殺しています。警察の説明によると、この動物は道路や線路上を歩いており危険な状態を引き起こしていたのだそうです。撃ち殺した動物とTöölö湾で泳いでた動物は同じであろうと警察は説明しています(副詞”oletettavasti”を使っています)。


警察は撃ち殺した動物をpeura(シカ)とアナウンスしました(Poliisi tiedotti eläimen olleen peura. )。
しかし、記事ではこの動物をkauris(ヤギ)としています。


私自身、はじめ「ヤギ」という表現に違和感を感じながら記事を読んでいました。私は動物には詳しくないのですが、「ヤギ」を「シカ」と見間違えることがあるのでしょうか。また、野生のヤギが市街地にいるのでしょうか?


これは、警察によって殺された動物と、その動物と間違い易いもうひとつの動物のフィンランド語での表現に理由があります。


長くなりましたので、この続きは次回にします。

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