Suomiな気分で!

日本に居ながらフィンランド気分が味わえる(本人がですが…)ブログをめざします

HSの記者が見た新宿の夜(その1)

前回の投稿で東京オリンピックでのフィンランド選手団の結果を報じた記事を紹介しましたが、その記事がHSのサイトにアップされた同じ日に日本でのコロナ感染爆発に関するこんな見出しに目が留まりました。


Tokiossa on kansallinen hätätila ja biletyskielto – HS lähti Tokion yöhön ja tapasi 19 juhlijaa, joiden mielestä Japanin koronarajoitukset ovat lähinnä vitsi
東京では国家的な非常事態で宴会禁止である―HSは東京の夜へと出て行き、宴会をしている19人に会った。彼らの考えでは日本のコロナによる行動制限は冗談に近い。


「緊急事態下での行動制限を冗談のように思っている…」というところに衝撃を受け、記事を読んでみることにしました。


とても長い記事なので全部は紹介できませんが、海外メディアの一記者が東京の夜の様子をどのように報じたかを見てもらえれば…と思っています。


記事の中にインタビューを受けた人の名前が出てきますが、ここでは一部を伏せ字にします。


TOKIOSSA on ollut kansallinen hätätila jo melkein kuukauden – ja ihan syystä. Koronatartuntojen määrä kasvaa räjähdysmäisesti. Kuluneen seitsemän päivän aikana Japanissa uusia tartuntoja on todettu keskimäärin 13 000 joka ikinen päivä.
東京では非常事態がすでにほぼ1か月続いている―まったく正当な理由のもとで。コロナ感染者数は爆発的に増加している。最近の7日間の日本での新規感染者は、平均で毎日毎日13000人が記録された。


Siksi hallitus on linjannut, että alkoholia ei saisi myydä ja ravintoloiden pitäisi mennä kiinni kahdeksalta.
そこで、政府は、酒類を販売できない、そして飲食店は8時に閉めなければならないと足並みをそろえた。


Ei saisi ja pitäisi.
できないしする義務はなさそうだ。


Jostain kuuluu musiikkia.
どこからか音楽が聞こえてきた。


TOKION erillisalueella Shinjukussa Miyu ●● istuu opiskelu­kaverinsa kanssa thai­ravintolan täpötäydellä terassilla ja siemaisee pillillä olutta ämpäristään. Pöytään on katettu riisiä, jauhe­lihaa ja nuudeleita.
東京の副都心(本来の意味は「飛び地」)である新宿では、●●・ミユさんが学生仲間と一緒にタイ料理店の混雑したテラス席に座り、バケツ(の形をしたコップ)にストローがさしてあるビールをつかみ取っていた。テーブルにはライス、挽肉、ヌードルが並んでいた。


”Niin, vaikea sanoa, mikä on oikein”, 20-vuotias opiskelija pohtii rajoituksia.
「そうね、わからない、なにが正しいのか」その20歳の学生は制限についてあれこれ考えていた。


Kazuya ●●, 39, seisoo juuri avaamansa pienen baarin seinustalla Shinjukun alueen viereisessä Shibuyassa. Kuppila on suurin piirtein kaksion kokoinen. Katossa on neon­kolmioita ja DJ Ririko soittaa niin, että basso tuntuu kylki­luissa.
●●・カズヤさん(39歳)、新宿地域に隣接する渋谷ですでにオープンしている小さいバーの壁ぎわに立っている。そのバーは全般的にみて2部屋の広さである。天井には三角形のネオンがあり、DJリリコが、ベースが肋骨のところで感じられるように演奏している。


Matalaan tilaan on ahtautunut viitisen­kymmentä ihmistä. Jo nyt tuntuu tungokselta, mutta omistaja sanoo, että tupla­määrä väkeä olisi hyvä.
奥行きのないスペースに50人くらいが群がっていた。もうすでにスクラムのように思える。しかし、オーナーは「2倍の人数でも大丈夫だろう」と言っている。


”Tänään on onneksi ihan hyvin porukkaa liikkeellä. Korona on vaikeuttanut tosi paljon tätä alkua”, baarin­pitäjä sanoo.
「幸運にも、今日はすごく群衆が動き回っている。コロナはこのスタートをはるかにに困難なものした。」バーの持ち主はこう言っている。


KABUKI-CHOSSA vartija Daija Snake seisoo keskellä nuorison suosimaa pussikalja-aukiota. Tänään on perus­levoton ilta, hän kuvailee. Hätä­tila ei ole näkynyt yö­elämässä.
歌舞伎町では、警備員のダイヤ・スネイクさんが若い人たちがよく好む「袋ビール広場」の中央に立っている。今日は基本的に不安な夜だと彼は説明する。非常事態が夜の生活では見られない。
※"pussikalja-aukiota<pussikalja-aukio"は、pussi(スーパーのレジ袋のようなもの)+kalja(ビール)で「レジ袋のような袋にビールが入っている状態(もちろん屋外で飲むために)」を指し、それに広場を意味する"aukio"が結合した複合語です。この広場に多くの人がコンビニなどで買った酒をもって集まっている様子を表したものと思われます。


Snaken työtä on valvoa järjestystä, suositella ihmisille kotiin menemistä ja kertoa, ettei kaduilla kannattaisi juoda alkoholia.
スネイクさんの仕事は集団を監視し、人々に家に帰ることを勧め、路上で飲酒するべきでないと言葉がけをすることである。


Jos joku silti juo, Snake ei voi varsinaisesti tehdä mitään. Hän ei sitä paitsi itse edes usko korona­virus­pandemian olemassaoloon.
もし、それでも誰か飲酒する人がいたら、スネイクさんは現実的には何もすることができない。彼は、そのうえ自分自身コロナウィルス感染爆発の存在を信じすらしていない。


”Se on suurin valhe ikinä. Nämä maskit ovat hirveitä kapistuksia”, yhdysvaltalais­syntyinen vartija toteaa ja ottaa omansa pois.
「それはかつてない最大の嘘である。このマスクは恐ろしい装置だ。」アメリカ生まれのその警備員はこう言い、その場を立ち去る。


記事はこの後も続くのですが、今回はここで一区切りにします。

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