Suomiな気分で!

日本に居ながらフィンランド気分が味わえる(本人がですが…)ブログをめざします

観光客の増加によるコリ国立公園の自然破壊について(その1)

(ホテイラン、photoACより)


日本でもオーバーツーリズムが問題になっていますが、これも一種のオーバーツーリズムの影響でしょうか。フィンランドのコリ国立公園がたいへんなことになっています。


Turistit tuhosivat harvinaisen kasvin kasvupaikan Kolilla
コリでは、旅行者が稀少な植物の自生地を破壊している。


7月14日のHSのサイトで見つけた見出しです。


コリ国立公園は、私がフィンランドで最も行ってみたい場所です。


シベリウスは、ここで構想を得て「交響詩フィンランディア」を書いたといわれています。


この記事のなかにも、"kansallismaisema"という表現がされていますが、単に絶景というだけでなく、フィンランドの人たちにとって特別な思いを呼び覚ましてくれるものなのでしょう。


私も、いつかこの風景を見たいと思って、行き方を調べたりしているのですが…その思いはまだかなってはいません。


前置きはここまでにして、記事を読みましょう。記事は長いので2回に分けて紹介します。


SUURI suosio koettelee jo Kolin kansallispuiston herkän luonnon kantokykyä.
大人気がコリ国立公園の壊れやすい自然の収容力をすでに苦しめている。


Kolin kansallispuisto Pohjois-Karjalassa on ollut viime vuosina yksi kotimaan suosituimmista matkailukohteista. Viime vuosina Kolilla on vieraillut yli 250 000 kävijää vuodessa.
北カルヤラ県にあるコリ国立公園は近年、最も人気のある国内の観光名所のひとつである。近年、コリには年間25万人を超える観光客が訪れている。


Juhannusviikolla Metsähallitus kertoi, että harvinaisen kukan, neidonkengän, kasvupaikka Kolilla on tuhoutunut. Suuret kävijäjoukot ovat talloneet pienen ja herkän kasvupaikan pilalle.
夏至の週に森林管理局は「コリでは稀少な花であるホテイランの自生地が破壊されている」と述べた。観光客の大集団が、小さな、壊れやすい自生地を踏みつけて破壊してしまった。


NEIDONKENKÄ on Suomessa harvinainen ja rauhoitettu kasvilaji. Se on orkideojen sukulainen, pohjoisella havumetsävyöhykkeellä esiintyvä kämmekkälaji.
ホテイランはフィンランドで稀少で保護された種である。それは、ランの一種で、北方林で見られるラン科植物である。


Yksi sen kasvupaikoista on sijainnut puronvarsilehdossa Kolin Tarhapurolla. Nyt kasvupaikka on pahoin kulunut ja käytännössä tuhoutunut yhä suuremman kävijäjoukon kenkien alla.
その自生地のひとつはコリのタルハプロの小川のほとりの茂みの中にある。現在、その自生地は廃れて、いや実際は観光客の大集団の靴に踏まれて破壊されてしまっている。


Kolin kansallispuistossa on monia arvokkaita lehtometsiä, joissa kasvaa uhanalaisia kasvilajeja. Monet niistä ovat herkkiä tallaamiselle. Etenkin kivien päällä kasvavat lajiesiintymät ovat vaarassa hävitä kokonaan, jos kivien päällä liikutaan.
コリ国立公園では、絶滅の危機にさらされている植物が育つ貴重な小さな森がたくさんある。それらの多くは踏みつけに弱い。特に、岩の表面で育つ種の発生は、もしそこで動き回られると、完全に消滅する恐れがある。


Näin juuri tapahtui Tarhapurolla.
そのようなことがタルハプロで、ちょうど起こったのだ。


METSÄHALLITUKSEN asiantuntijat huolestuivat neidonkengän kasvupaikasta jo viime vuonna huomattuaan, että paikalla käy paljon ihmisiä. Tuolloin paikalle viritettiin naruja osoittamaan aluetta, jonne ei saa mennä.
森林管理局の専門家は、ホテイランの自生地について、今年すでにその場所に多くの人たちた訪れることに気づいて不安にに思っている。そこで、その場所に立ち入り禁止を示すためにロープが設置された。


ホテイランの自生地を保護するために、立ち入り禁止のロープを張る―その効果はどうだったのでしょうか?続きは次回にします。

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