Suomiな気分で!

日本に居ながらフィンランド気分が味わえる(本人がですが…)ブログをめざします

またまたヘルシンキにフランス風カフェがオープン

以前、このブログでヘルシンキにフランス風(あるいは店名がフランス語)のカフェが増えてきているという記事を紹介しました。


朝6時からクロワッサンが食べられるカフェ(その1) - Suomiな気分で!
朝6時からクロワッサンが食べられるカフェ(その2) - Suomiな気分で!


今回紹介するカフェもフランス語の名前がついています。
この記事は10月24日付のHSのサイトにアップされたもので、サッカーワールドカップの開催前にチェックしていたものですが、ワールドカップ関連の記事を読んでいるうちに後回しになってしまいました。


カフェについての記者の評判もまずまずなので、紹介します。


まず、見出しから
Minikahvila Eerikinkadulla tarjoaa ranskalaisen elämyksen, jossa asiakkaatkin uskaltavat huikata ”au revoir”
エーリキ通りにあるミニカフェはフランスが体験できる(文字通りはフランスの経験を提供する)。そこでは、お客は思いきって「オ・ヴォワー(さよなら)」と叫ぶことができる。


次に店の基本情報です。


店の名前は"Enchanté Café (アンシャンテ・カフェ)"、強引に日本語にすれば「喫茶はじめまして」となりますが、ここではカタカナ名にしておきます。


場所はEerikinkatu(エーリキ通り) 9、市中心部になります。


営業時間は、火~金が7:30~18:00、土曜日が10:00–19:00、日曜日が10:00–17:00です。


主なメニューは、フィルターで入れたコーヒー(ドリップコーヒー) 3.70e、カプチーノ5.50e、アーモンドクロワッサン4.20e、キッシュ5.90eとなっています。


では、記事本文を読んでみます。


EERIKINKADUN maamerkin Corona-baarin suljettua on kadun Kampin pääty tuntunut tyhjältä. Liekö henkinen vai fyysinen ihmisten ja ilottelun vajaus, mutta joka tapauksessa kadunpätkästä on hävinnyt sen taika.
エーリキ通りのランドマークであるコロナ・バーが閉店すると、通りのカンピの端は空っぽになったように見えた。おそらく精神的に、あるいは身体的に人々と浮かれ騒ぎがなくなるだろうか、しかしいずれにせよそのために街角から消えてしまった。


Vaikka Coronan tilalle on noussut massiivinen hotellihanke, elelee sen vieressä pieniäkin toimijoita, ainakin vielä. Yksi uusimmista on tammikuussa avautunut, erään kaverustrion Enchanté Café. Mikael Malinin, Camille Gruelin ja Jere Lahden kahvila kertoo tarjoavansa erikoiskahvia Ranskasta. Jo paikan nimen lausuessa matkustaa mielessään toisaalle sateisesta Helsingistä.
コロナ・バーのスペースに大規模なホテルの計画が立ち上がった。その隣には小規模事業者が住んでいる。少なくともまだ。最新のもののなかのひとつは1月にオープンした、ある種の仲良し3人組であるアンシャンテ・カフェである。ミカエル・マリニ、カミーユ・グルエリ、イェレ・ラハティのカフェは、フランスから特別なコーヒーを提供すると話している。早くも、その場所の名前を発音すると、心の中では雨が降るヘルシンキからどこか他の場所へと旅立っている。


Toimistoaikojen päättyessä paikka on täynnä pieniä seurueita. Tunnelma on väreilevä ja hempeä. Halogeenisydämet ja pinkit seinät voisivat tuntua jo nähdyiltä, mutta täällä niissä on jotain rehellistä. Kenties siksi, että Malinin positiivinen ja innostunut juttelu sointuu samassa sävelasteikossa interiöörin kanssa.
オフィスアワーが終わると、その場所は小グループでいっぱいになる。雰囲気はちらちらしてセンチメンタルである。ハロゲンランプのハートとピンク色の壁はすでに見たことがあるような気がするが、ここのそれらは何かきちんとしている。おそらく、マリニさんのポジティヴで熱心なトークがインテリアと同じ音階で鳴り響いているからであろう。


SUODATINKAHVI on hyvin valmistettu ja on oikein miellyttävä. Saan itseni kiinni ennakkoluulosta, joka perustuu Ranskassa maistamiini tymäköihin espressoihin. Enchantén kahvit on paahdettu ”suomalaiseen makuun”, eli savuisia ja tupakkaisia tummapaahtoja ei täältä löydy. Tasapainoisia ja pähkinäisiä sen sijaan kyllä. Hintava cappuccino (5,50 e) lähentelee kunnon cappuccinon olemusta: vaahto on paksuhkoa ja maku kanssatestaajan mielestä lempeä.
ドリップコーヒーは上手に淹れられており、ほんとうに素晴らしい。私自身、フランスで味見した濃いエスプレッソに基づく先入観に捕らわれている。アンシャンテのコーヒーは「フィンランドの味」に焙煎されている、スモーキーでタバコのような深煎りは、ここからは見つからない。代わりにまさにバランスのとれたナッツのようだ。値段の高いカプチーノ(5.50e)は本物のカプチーノの本質に近づいている:泡はかなり厚く、味は共同試飲者の意見ではマイルドである。


Enchanté avaa ovensa jo kello 7.30 aamulla ja ottaa tällöin vastaan leipomotuotteet, jotka tehdään Maxime Kellian Le Moulin -leipomossa Herttoniemessä. Vaikka Kellia valmistaakin mantelicroissantit saman päivän voisarvista, ne ovat iltapäivällä ymmärrettävästi hieman väsähtäneitä.
アンシャンテは朝の7:30にはすでに開店しており、その時にはヘルットニエミにあるマキシム・ケッリア・ル・ムランベーカリーで製造されたベーカリー製品を受け取ることができる。ケッリアは同じ日のクロワッサンからアーモンドクロワッサンを製造してもいるが、それらは午後には、わかるくらいに少し老化する。
※ここで、"väsähtäneitä<väsähtää"が難解でした。kielitoimistonsanakirjaでは"väsyä(疲労する)"と同じ意味とありました。パンが時間経過とともに硬くなることを「老化」といいますが、そのことを言っているのではないかと思いました。


Mantelitäytettä saa etsiä, mutta maku on läsnä. Tomaatti-quiche on mehevä, pohja olisi voinut olla astetta kypsempi.
アーモンドのフィリングは探し求めることができるが、味はある。トマトのキッシュはジューシーで、クラスト(皮の部分)はいくらか熟していたかもしれない。


Enchanté on oiva lisä Helsingin kahvikentällä. Paikassa ja sen pitäjissä on energiaa, joka jää kehoon hyrräämään. Oli miellyttävä tavata, Enchané. Nähdään taas.
アンシャンテはヘルシンキのコーヒーの分野に新しく加わった素晴らしい店である。その場所とそこで働く人たちには身体に忙しく動き続けるエネルギーがある。アンシャンテに会えてうれしかった。また会おう!


記事は以上です。


特にコーヒーについての記者の印象はなかなか良いようです。ただ、気になったのはコーヒーの値段です。3.70eはかなり高めではないでしょうか。それともフィンランドもインフレが進み、これが標準的な値段になってしまったのでしょうか?

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